ページ番号 1042820 更新日 令和6年9月14日
春の七草は、七草粥にして無病息災を祈るものに対し、秋の七草は美しさを鑑賞して楽しむものです。
由来は、万葉集に収められている山上憶良の2首の歌といわれています。
・「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花」(秋の野に咲いている草花を指折り数えると7種類ある)
・「萩の花尾花葛花なでしこが花をみなへしまた藤袴朝顔が花」(それは萩の花、尾花、葛の花、撫子の花、女郎花、そして藤袴、朝顔の花である)
万葉集の中で、最も詠まれている花は、ハギの141首で、オバナ(ススキ、カヤも含む)43首、クズ19首、ナデシコ26首、オミナエシ15首、フジバカマ1首、アサガオ5首です。アサガオは、諸説ありますがキキョウが定説です。
秋の七草は、遠い昔から、私たちの身近にあって親しまれてきた野草でしたが、現在、フジバカマやキキョウは、絶滅しそうな植物として国や県のレッドデータなどに載っている植物になっています。市内では、フジバカマやキキョウなどを保全する活動が行われていますので、見かけても摘まないでください。
【参考文献】小清水卓二『万葉の草・木・花』1970年、佐竹昭広『新日本古典文学大系2』2000年、有岡利幸『秋の七草』2008年
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