ページ番号 1018162 更新日 令和6年2月21日
出産に伴うホルモンの分泌の変化により、産後は体内のホルモンバランスが急激に変わります。この変化が自律神経系に影響を及ぼし、また分娩後の環境の変化に伴いマタニティーブルーがあらわれることがあります。さらに、育児の不安や寝不足などの疲労がたまると産後うつへ発展することがあります。約10人に1人が産後うつを経験するといわれています。
症状の強弱に差はあっても、本当は誰にでもおこる可能性のある産後うつですが、ママの性格や環境によっても強く出たり出なかったりします。気をつけたほうが良いのは、性格面では真面目な女性。環境面では、ご主人の帰りが遅い核家族の場合になる方が多いようです。
最もホルモンバランスが崩れるのは産後3から5日くらいです。10日目くらいには徐々に元に戻ってくるのですが、さらに大きな原因はやはり疲れです。出産で疲れ果てている体で育児が始まると、疲れがさらに蓄積されます。
1か月くらいの間は無我夢中ですが、産後1か月健診が終わって一息つく時期に産後うつになる方が多いといわれています。里帰り出産をして親元で過ごす時期は、手伝ってもらったり話し相手もいるためうつにはなりづらいのですが、里帰りから自宅に戻った後のタイミングには注意が必要です。
こうした産後1か月から2か月くらいをピークに現れる産後うつの症状も、いずれにせよ一時的な状態です。生後3か月くらいになって赤ちゃんが落ち着いてくると自分の体調も元に戻り、また頑張ろうというモチベーションも自然に上がってきます。
精神面の悩みも含め、分からないのが当たり前なのですから恥ずかしがることはありません。どんどん質問してください。あらかじめ聞きたいことをメモしても、聞き忘れがなくていいかもしれないです。
新生児訪問時や出産した病院に相談する方法もありますし、ぜひ保健センターにも相談してください。心理士や保健師がお話させていただきます。
休める時には休みましょう。張り切りすぎてなんでも完璧にしようと思っても無理。赤ちゃんに合わせるような生活スタイルにして赤ちゃんが寝たら一緒に寝るという感じで、休める時にはしっかり休みましょう。
ママだけでなくパパにも産後うつのことを知識として知っておいてもらうことも大切です。変化に気付いてあげられなかったり、不安定な時期にケンカをしてしまったりなど事前に防ぐことができます。パパへのアドバイスとしては、こういう時期だからさらに大切にしてあげようという思いやりを持ってあげてください。少しの心遣いでママは救われますので、ぜひ二人で乗り切ってほしいです。
健康子ども部 保健センター
電話(母子保健係):04-7125-1188
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