防災ハンドブック(火災初期対応の3原則)
ページ番号 1008956 更新日
令和6年8月28日
火災発生! 初期対応の3原則
出火に居合わせたら、「通報」「初期消火」「避難」の順に行動することが大切です。ただ状況によって優先順位は異なり、逃げ遅れないよう冷静な判断を心がけましょう。
1.大声で知らせる
- 「火事だ!」と大声で叫び、隣近所に知らせる。声が出ない場合は、非常ベルを鳴らすか、音の出る物を叩くなどして異変を知らせる。
- 小さな火でも119番に通報する。当事者は消火にあたり、近くの人に通報を頼む。
2.初期消火する
- 火が横に広がっているうちなら消火は可能です。
- 水や消火器だけで消そうと思わず、座布団で火を叩く、ジュースや牛乳をかけるなど手近のものを最大限に活用する。
3.早く逃げる
- 火が背の高さを超えたら初期消火は難しい。無理せず避難する。
- 避難するときは、燃えている部屋の窓やドアを閉めて空気を遮断する。
- 煙を吸い込まないように、一気に走り抜ける。
安全に避難するための7ポイント
- 天井に火が燃え移ったらすぐに避難。=素人の限界
- 高齢者、子ども、病人を優先。=最優先
- 服装などにこだわらず、できるだけ早く避難。=命が大切
- ちゅうちょは禁物。一気に走り抜ける。=有毒ガス
- 煙の中を逃げるときは、できるだけ姿勢を低く。=有毒ガス
- いったん逃げ出したら、再び中には戻らない。=死亡する理由大
- 逃げ遅れた人がいたら、消防隊にすぐ知らせる。=命が大切
消火器の使い方
- 安全ピンを上に強く引き抜く。
- ホースのノズルを持ち、火元に向ける。
- レバーを強く握って噴射する。
覚えておこう
- 出入り口を背後にして、避難路を確保する。
- 姿勢を低くし、煙を吸い込まないようにする。
- 炎ではなく、火元を掃くように左右にふる。
- ホースが強く振られるので、ノズルをしっかり握る。
- 消火器の薬剤は全て出し切る。
- 粉末消火剤の場合、必ず消火を確認する。
火元別の消火方法
コンロ
- 油なべの場合、水をかけたり、マヨネーズや野菜を入れたりするのは厳禁。
- 粉末消火器はなべの全面を覆うように、強化液消火器はなべのふちに向け噴射する。
- 消火器がない場合は、ぬらしたシーツやバスタオルを手前からかぶせ、空気を遮断する。
電気器具
- コンセントかブレーカーを切り、粉末消火器で消火する。泡消火器などは感電のおそれがあるので使用しない。
- いきなり水をかけると感電のおそれがある。
ストーブ
- 消火器は直接火元に向けて噴射する。石油ストーブの場合は粉末消火器を使う。
- 消火器がない場合は、水にぬらした毛布などを手前からすべらせるようにかぶせ、空気を遮断する。
着衣(背中)
- 床や地面を転げまわって消火する。
- 浴槽に水が残っていれば、水を頭からかぶるか、浴槽に飛び込む。
- 髪の毛に火がついたら、化学繊維以外のタオルなどを頭からかぶる。
カーテン・ふすま・障子
- カーテンなどは上に燃え広がる前の対処が重要。火がついたら、引きちぎってから消火する。
- ふすまや障子などはけり倒し、足で踏んで消す。その後、水をしっかりかけて消火する。
こわい煙に要注意
煙は一酸化炭素などの有毒ガスを含んでいるため、吸い込むと中毒などで命を落とす危険性があります。2001年に44 人が犠牲となった東京・新宿歌舞伎町ビル火災でも、そのほとんどが煙による一酸化炭素中毒死とみられています。
- タオルやハンカチなどで、口と鼻をおおう。無理な場合はネクタイや衣類で代用を。
- できるだけ姿勢を低くする。
- 階段では、はったまま後ろ向きに下りる。
- 短い距離なら、息をとめて一気に走り抜ける。
- 視界が悪いときは、壁づたいに避難する。
初期消火には限界がある
もし火が背の高さを超えたら、初期消火を中断し、すぐに避難してください。
このページに関するお問い合わせ
市民生活部 防災安全課
電話:04-7123-1083
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