横隔膜と呼吸

ページ番号 1033638 更新日  令和5年8月14日


[画像](監修:柳田信也先生)(48.4KB)

人間は一日に平均2万回の呼吸を行っており、意識・無意識に関わらず、安静呼吸の約7割近くを担っているのは、横隔膜です。横隔膜は名称に「膜」とありますが、人体最大の吸気筋で、胸郭の下部にあるドーム状の筋肉です。息を吸う時、横隔膜が収縮し(下方へ引き下げる)胸腔内が陰圧になり、胸郭が広がり、肺を拡張させて空気を取り込みます。息を吐く時は、横隔膜が弛緩し、胸郭と肺が自動で戻り、空気を吐き出すので筋肉は使用しません。ただし、意識して息を吐く時は、腹筋が腹圧を高め、横隔膜をさらに挙上させます。そのため、運動時に腹筋を意識して息を吐くことで、体幹が安定して、力が発揮できるようになります。市で行っているシルバーリハビリ体操などに参加される時は、筋肉だけではなく、呼吸にも意識を向けて取組んでみましょう。


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