救急救命体制の充実・高度化について

ページ番号 1000141 更新日  令和2年10月8日


救急業務の高度化が求められている中で、野田市では救命率向上のため、どんな対策を進めていますか。

はじめに

救急搬送体制については、高齢化の進展等に伴い、今後、大幅に救急出場の件数が増加することが見込まれていることから、救急救命士等による高度な救急処置を行うことが可能な高規格救急自動車や高度救命処置用資機材の整備を促進し、高度な救急救命処置が可能な搬送体制の確保を図っています。また、救急車の適正利用を推進するとともに、救急車を必要としない緊急性のない方の入退院や通院、転院、社会福祉施設等への送迎時などの移動手段を提供する患者等搬送事業者による搬送体制の確保を図っています。

現在、野田市では、1署4分署1出張所に6台の高規格救急自動車を配備しております。また、令和2年6月現在で38名が救急救命士の資格を取得しています。

救急業務の高度化

医師の具体的指示なしでの除細動(電気ショック)

救急救命士の処置範囲の拡大により、平成15年4月から、救急救命士は医師の具体的指示なしで除細動(電気ショック)を行うことが可能となり、迅速な除細動の実施による救命効果の向上が図られています。

従来、救急救命士は救急救命士法に基づき心室細動(心臓がけいれんして血液が全身に送り出されない状態)を確認後、無線や電話等を活用し医師に連絡を行い、その指示を受けてから除細動(電気ショック)を実施していました。除細動は1分遅れればその救命効果が7パーセントから10パーセント低下するとも言われており、可能な限り早期に実施することが救命効果の向上には必要です。

早期除細動は、急性心臓死の主要な原因である心室細動(心臓がけいれんして血液が全身に送り出されない状態)の発生から「可能な限り、より早く電気的除細動を」実施することにより、救命効果を高めようとする考え方です。

早期除細動が心肺停止の救命にもっとも重要である理由は、以下のとおりです。

  1. 目撃された突然の心肺停止では、心室細動がもっとも多い
  2. 心室細動に効果的な唯一の処置は、電気的除細動である
  3. 除細動成功率は時間経過とともに急速に減少し、心室細動は数分間で心静止に移行する

気管挿管

救急救命士が行う特定行為のうち、厚生労働大臣の指定する器具による気道確保の方法が一部改正になり、メディカルコントロール体制の下で、気管内チューブを用いた気管挿管が、平成16年7月1日から実施できることになりました。

これに対応するためには、救急救命東京研修所等において、62時間の講習を修了後、病院実習として実際に30症例の気管挿管をマスターすることとされています。令和2年6月現在で34名の気管挿管認定救急救命士が活動しております。

薬剤投与

平成18年4月1日から救急救命士の薬剤(エピネフリン)投与が実施できることになりました。これに伴い、講習及び病院実習を含めて220時間の講習カリキュラムを修了し、令和2年6月現在で37名の薬剤投与認定救急救命士が活動しております。

また、平成26年1月31日、厚生労働省から「救急救命士法施行規則の一部を改正する省令」等が公布され、平成26年4月1日から施行されました。これにより救急救命士の行う救命処置の範囲が拡大し「心肺機能停止前の重度傷病者に対する静脈路確保及び輸液、血糖値測定及び低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与」が実施できることとなります。令和2年6月現在、薬剤投与認定救急救命士の内35名の救急救命士が認定を受けております。

メディカルコントロール体制―消防と救急医療の連携強化

円滑な救急業務を遂行するため、国から「病院前救護体制の確立について」の通知がなされ、消防機関と救急医療機関の連携強化を図るため、平成15年4月にメディカルコントロール協議会が設置されました。
野田市は、地域特性から茨城県西南医療センターを中心としたBANDOメディカルコントロール協議会及び松戸市立病院を中心とし小張総合病院を含む17医療機関による東葛飾北部地域救急業務メディカルコントロール協議会に所属し、救急隊員の資質及び救命率の一層の向上を図っています。

以下の3つを総称して「メディカルコントロールの体制の構築」といっています。

  1. 救急救命士が、病院の医師から少しでも早い指示が受けられる体制づくり
  2. 救急救命士が、高度な救急処置をおこなった後、医師が専門的見地から検証する体制づくり
  3. 救急救命士が、更に高度な救急処置を行うための教育を実施する体制づくり

更なる救命効果向上のための救命講習の推進

救命効果の更なる向上、なかでも心肺停止傷病者の救命効果の向上のためには、「救命の連鎖」つまり、バイスタンダー(その付近に居合わせた人)による迅速な通報と応急手当、搬送時の救急救命処置、医療機関における専門的治療の段階で、的確な措置が講じられることに加え、関係者相互の緊密な連携の下に一刻も早く次の段階へ橋渡しを行っていくことが不可欠であります。

このような視点から、尊い生命を救うため、救急自動車到着前にバイスタンダーによる応急手当が適切に実施されるよう、一般住民に対し応急手当の普及啓発と救命講習開催を推進しています。

応急手当の重要性

手当の重要性

けが人や急病人が発生した場合,その付近に居合わせた人(バイスタンダー)が手当を正しく速やかに行えば、傷病者の救命効果が向上し、傷病治療の経過にも良い影響を与えることは医学的見地からも明らかです。
実際の救急現場においても、バイスタンダーが手当を行い、救急隊に引き継ぎ、尊い命が救われた事例が数多く報告されるようになりました。
いざ緊急の事態に遭遇した場合、適切な手当を実施するには、日頃から手当に関する知識と技術を学び、身につけておくことが不可欠であり、一人でも多くの人が手当をできるようにしておくことが大切です。

手当の必要性

119番通報から救急車が現場に到着するまでの平均時間は約7分かかっています。この時間が傷病者の生命を大きく左右することになります。
カーラーの救命曲線によれば

  1. 心臓停止後 約3分
  2. 呼吸停止後 約10分
  3. 多量出血 30分

上記は死亡率50パーセントです。このことから、傷病者を救命するには、バイスタンダーの手当が不可欠といえます。バイスタンダーによる迅速な119番通報及び早い心肺蘇生と早い除細動、次に、救急隊員による高度な応急処置と医療機関への搬送、そして、適切な医療処置へと連続的に行われることで尊い命が救われるのです。

[画像]救命の連鎖の画像があります(45.3KB)

平成16年7月、医療資格をもたない一般の人々が除細動を行うことが認められました。このことにより、救急現場に居合わせた人が行う応急手当の中に、AEDを用いた除細動を取り入れることになり、「救命の連鎖」を支える重要な役割を担うことになります。

AED(自動体外式除細動器)を市内103の公共施設に設置

市では市民の皆さんが突然心肺停止状態に陥った場合に備え、市内103の公共施設にAEDを設置しました。
AEDの使用は、医療に携わらない一般の方にも認められています。AEDは自動的に解析し「心室細動」であるかを判断し、電気ショックが必要かどうかを判断します。操作手順は、音声と液晶ディスプレイが順次知らせてくれますので、知識や経験がなくても簡単に取扱いができます。
なお、消防本部、消防署では、AEDの使用方法を含めた応急手当の実技講習会を随時受け付けています。
設置場所は次のとおりです。

市役所・支所・出張所等

公園・スポーツ施設

文化・コミュニティ施設

教育施設

保健・福祉施設

その他の施設(市)

AEDの取扱いは以下のとおりです。

手順1

AEDを傷病者の横に置き、ふたを開けて電源ボタンを押します。
注:AEDは、電源を入れると音声メッセージと点滅するランプで、手順を指示してくれますので、落ち着いて指示に従ってください。

[画像]AEDの取扱い方法の画像があります(16.9KB)

手順2

傷病者の衣服を取り除き、胸部を裸にしてから、電極パッドの粘着面を傷病者の胸部にしっかりとはり付け、ケーブルをAED本体の差込口(点滅しています)に入れます。

注意

電極パッドをはり付ける位置は、電極パッドが入っていた袋に絵で示されています。
胸が汗や水でぬれている場合は、タオルなどでふき取ってください。また、胸毛が濃くて電極パッドが体表に密着できない場合、パッドを使ってはり付ける部分の体毛を除去し、予備の電極パッドをはり直します。金属類のアクセサリーは、できるだけ外してください。

[画像]AEDの取扱い方法の画像があります(19.7KB)

手順3

電極パッドをはると、自動的に心電図の解析が始まります。操作している方以外は速やかに傷病者から離れてください。電気ショックを加える必要があると装置が判断した場合、音声メッセージが流れます。「除細動ボタンを押してください」とのメッセージが流れたら、だれも傷病者に触れていないことを確認してから、除細動ボタンを押します。

[画像]AEDの取扱い方法の画像があります(19.3KB)

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消防本部 警防課
電話:04-7124-0113


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